4040チークに
オイル塗装してみよう!
SCOPE / 4040

基本無塗装、
そのままで使えます。

左がチーク無塗装、右がオイル塗装

チーク材は良質な油分を多く含んでいるので無塗装でも水に強く、普段のお手入れは乾拭きで十分。固く絞った布で水拭きしてもOKです。こうして長年使用を重ねるとチークの油分が表面に現れ、木の色調の差や色むらが薄れて表面の色に統一感がでてきます。その後、経年変化で徐々に飴色に変化し重厚感が増していきます。4040は自然な経年変化の楽しみを残したかったのであえて無塗装で仕上げていますが、初めから色の統一感を求める場合や汚れを少しでも防ぎたい場合におすすめなのがオイル塗装。オイル塗装はしっとりとした色合いになるので経年変化を数年分ワープさせちゃう加速装置のような感じ。もちろんオイル塗装後も経年変化は続きますのでご安心を~。

で、オイル塗装ってどうやるの?

木に塗装する。なんだかめんどくさそうですがオイル塗装は木を塗装する際の一番簡単な方法。オイルフィニッシュと呼ばれています。DIY序の口さんでも作業自体はものの数十分でできちゃう簡単塗装なので思い立ったその日の為に塗装方法をまとめてみました。

《 基本はこの3ステップ 》

★まず準備!

  • 塗装用のオイルを用意します。

これがないと始まりません。おすすめは「リボス カルデット クリア」。このワードで検索するとすぐに見つかります。オイルは木部仕上げ用の乾性油(亜麻仁油などの乾く油)であれば他のものでもOKですが乾燥剤の入っていないタイプを選んでしまうと乾燥が遅く乾くのに数日かかってしまいます。また、せっかくのチークなので着色されていないクリアのオイルを選びましょう。

オイルってことは台所にあるサラダ油でもいいの?って思ってしまいますが、これらは乾かない油代表。間違って塗ると永遠ベタベタします。同じ油だからって使わないよう注意しましょう。

  • 汚れがある場合は#240のサンドペーパーを用意しましょう。
  • 塗装、拭き取り用のスポンジやウエス(いらない布)を用意しましょう。刷毛は必要ありません。
  • 作業する場所の床は新聞紙などを敷き、汚れないよう必ず養生しましょう。
  • 塗装用オイルはペンキみたいなシンナー臭はないので体に害はありませんが、しばらく天ぷらを揚げているような気分になります。換気できる場所で作業しましょう。

★準備OK!では塗ってみっぺ

  • 汚れがある場合は#240のサンドペーパーで研磨して汚れを落とし、木屑を取り除きます。
  • 乾いたスポンジやウエスなどに少量のオイルを染み込ませ、全体(表と裏)に刷り込むように薄く引き伸ばします。スポンジを使う方がオイルを伸ばしやすく無駄なく使えるのでおすすめです。
  • 乾いたウエスで余分な塗料を全て拭き取ります。よく換気して12時間~24時間乾燥(リボスの場合)させて完成。二度塗りを行う場合は乾燥後にもう一度同じ作業を繰り返します。

【ウエスの後処理について】

オイルの染み込んだウエス等は空気中の酸素と紫外線と反応し蓄熱して自然発火する恐れがありますので、水に十分浸した状態でビニール袋に入れ、密閉してから捨てましょう。

いかがでしょう?基本3ステップで完了なので作業自体は超簡単です。全体にオイルを塗りこんで拭き取るだけ。失敗もありません。裏表の塗装が必要なためテーブルを裏返すのは大変ですが、下にもぐりこんで塗るのも手です。コツをひとつ挙げるなら「必ず薄く引き伸ばして塗る」こと。多めに塗るほうが塗りやすいですが最終的に余ったオイルは拭き取るので、薄く伸ばして塗るほうが塗料の節約になります。残ったら後のメンテナンス用にご使用ください。

チークは無塗装のままでも十分使えますが、自分ひと手間加えてみるというのも、愛着を持って使うことの第一歩。子どもも一緒にできるのでお休みの日は家族みんなでぬりぬりふきふきしてみましょう!

text:スコープ おしぼり

2016.3.14